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「点」と「線」

都心でも雪が降って、いよいよ冬らしい感じになってきました

目には楽しいですが、都心の対雪対策はお世辞にも優れているとはいえません

足元に気を付けて過ごしたいものですね。

さて、今回の記事は『点と線』です

ここでいうところの『点』とは、科白一つ一つをさします

対して、ここでいうところの『線』とは、作品中のシーンの流れ的なものを指し示します。

台本を読む際、どのようなことに気を付ければよいとおもいますか?

滑舌? 発声方法? 感情? イントネーション? 音色?

どれも、気を付けなければいけないことですが

まず最初に気にしてほしいことがひとつあります。

それは、『線』 です。

どうしても、役を与えられ科白を与えられると

前後の流れをおろそかにし、自分の科白だけに固執しがちになります。

しかし、科白とは掛け合いであり、また状況の積み重ねによる結果でもあります。

もしあなたが『点』でしか台本を読むというようなことをしていないのであれば

気を付けたほうが良いでしょう。

また、『線』で読んでいると思っていても、掘り下げが浅く本当の意味での『線』になっていない場合もあります。

大切なことをいいます。

キャラクターは画面に映っていない時間も生きている

のです! あたりまえですけどね。

科白のあるシーンは、その時間何をしているか役の科白を読めばわかります

しかし、役が画面上に出ていない時に何を考え、どのような心情であるかは

残念であり、とてもやりがいのあることですが台本には書かれていません。

もちろん、演じる俳優の独創性がここに光ると思うのですが

結果として現れる科白にたどり着くためにどのようなことをしてきたのか

無数の点をうち、たくさん想像し、一つの線として表現する

それが大切なのではないかと思うわけです。

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