ターゲット
演技論・・・なんていうと少し大げさで恥ずかしい気もしますが
自分の生きてきた時間を記す意味でも少しづつ丁寧に伝えていければと思います。
もっとも、文字だけで伝えることができるのはほんの一部
ましてや、育ってきた環境や思考も人間それぞれだいぶ違いがあります
実際にお会いして、お伝えできるのが一番なのですが
興味のある方は、soulevolution のワークショップを調べてみてくださいね。
さて、今回の記事は ターゲットです。
声優として活動をしていくうえで、どうしても避けて通れないのは科白ですが
科白にもいくつか種類があるというのを・・・正確にはターゲットに応じた科白があるのを
ご存じでしょうか?
ここでいうターゲットとは、下図のような話す対象という意味のほかにも
別の対象があります。それはいったいどういった対象でしょうか?
考えてみましょう。
自分なりに回答はでましたか?
ぼくの回答をいうと、どの年齢層に向けたどのような番組であるかです。
・・・この部分は、本来演者はあまり考えなくても良いところなのかもしれません
もちろん、演じている最中には考えなくて良いところです
演技をしているときには役のこと、役が感じていることを感じてあげればよい。
これは、自分がどの観客向けの作品に出演させていただいているかという認識でもあるのです
娯楽雑誌に目を向けてみましょう。
幼年誌、少年誌、少女誌、青年誌、女性誌、成人向け・・・おおざっぱにいっても
対象はこれだけ分かれていますよね。
あなたが、少年誌で演じられるような芝居ができたからといって
そのままの芝居を成人向けの作品で演じられてもどこか浮いてしまう。
同じように、女性向けのしっとりとした演技を、幼児向けの作品に持っていっても
場違いな感じが残ってしまう。
現在、アニメだけでも100本以上の作品が毎週放送されています
その中で、あなたが演じることができる芝居はどんな芝居なのでしょう
誰に向けた演技なのだろうか、誰に見てもらいたいのでしょう?
演技を始める前に、自分のビジョン、なりたい自分を想像してみてください
なんでもできるは、なんにもできないのと同義なのですから。
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